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小児の近視治療

オルソケラトロジー

勉強をする子供

近年、パソコンやスマートフォンが普及したこともあり、長時間ゲームをするお子さんも多いかと思います。他方で、目に負担がかかる機会が増え、子どもの近視で受診される方も多く見られるようになりました。当院では、コンタクトレンズや眼鏡による視力矯正のほか、自由診療となりますが、2019年4月より「オルソケラトロジー(近視の角膜矯正治療)」を導入しております。

「オルソケラトロジー」とは、就寝中に特殊なコンタクトレンズを装着して角膜の形を変形させる矯正方法です。日中は裸眼で過ごせるので、大人はもちろん、育ち盛りで動きが活発なお子さんでも、ライフスタイルに合わせてご利用いただけます。

治療の流れとしては、まず角膜の状態を確認して適応検査を行った上でレンズの取り扱いについて説明し、レンズの着脱練習をしていただきます。その後、レンズを一晩貸し出し、翌日に角膜の形を確認・診察します。次は1週間後に見え方などをチェックし、治療を継続するかどうかを検討します。継続する場合は正式にレンズを注文いたしますので、次回来院時までに費用の準備をお願いいたします。なお、正式なレンズをお渡しする際にも再度検査を行い、また2週間後、1カ月後、その後は3カ月ごとに定期検査を行う流れとなります。

なお、リスクとしては主に角膜の感染症が考えられます。また、レンズの装着を止めることで、角膜の状態(形)を元に戻すことが可能です。その場合は個人差があり、数日から数週間かかります。

料金表

初日 初回適応検査代 10,000円 翌日と1週間後の検査代を含みます。
初回ケアセット代 2,000円 (O2セプト・専用ケース・流出防止マット・スポイト・ソフトサンティア点眼 2本)
合計 12,000円
翌日 体験用レンズ代(両眼) 70,000円
体験用レンズ代(片眼) 35,000円 (体験用レンズ返却時に返金します)
1週間後 治療用レンズ代
治療開始(両眼) 165,000円 レンズ2枚(開始から1年間の検査代を含みます。)
治療開始(片眼) 100,000円 レンズ1枚(開始から1年間の検査代を含みます。)
レンズ再作(1枚) 40,000円 破損や経年劣化のために再度作成する場合
定期検査(2年目以降) 15,000円 1年間の検査代を含みます。(3カ月ごと 年4回)

※料金は全て税込みです。
※2回目以降のケア用品は各自で購入していただくようになります。

マイオピン(低濃度アトロピン)治療

自由診療となりますが、近視の程度が軽度から中等度までで、6歳から15歳までのお子さんを対象に、目薬で近視の進行を抑える治療も行っています。マイオピン(低濃度アトロピン)というお薬を1日1回、寝る前に点眼していただくというものです。1本の使用期限は1カ月で、合併症などが生じていないかなどをチェックするため、定期検査が必要となります。

治療の流れとしては、まず初回の治療でお薬1本を処方します。2回目の治療は1カ月後で、その際にはお薬を2本処方します。3回目の治療は2カ月後で、お薬を3本処方します。3回目以降の治療は、3カ月ごとで、毎回3本の処方となりますます。

なお、マイオピンはアトロピンを0.001%配合した点眼薬で、日本の薬機法による承認はされていません。シンガポール国立眼科センター(SNEC)の研究に基づかれたもので、重篤な副作用の報告はありません。ただし、瞳孔が一時的に大きくなる作用があり、まぶしさを感じますが、数時間で元に戻ります。そのため、日中の点眼は控えていただきます。また、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。

シンガポール国立眼科センターで2年間継続した研究によると、アレルギー性結膜炎および皮膚炎、白内障の形成、点眼終了後に目の遠近調節機能の低下や瞳孔が開いたままになる、といった報告はありませんでした。また、眼圧(IOP)にも影響は与えないという報告がされています。

※当院ではEye-Lens Private Limited(シンガポール)より直接購入をしています。
「個人輸入において注意すべき医薬品等について」

料金表

初回治療費用 検査・診察+マイオピン1本 5,000円
2回目治療費用 検査・診察+マイオピン2本 7,000円
3回目以降の治療費用 検査・診察+マイオピン3本 10,000円

※料金は全て税込みです。

3回目以降は3カ月ごとの定期的な通院が必要です。
不明な点がありましたら担当医師にお尋ねください。

参考文献
Chia A, Chua WH, Wen L, Fong A, Goon YY, Tan D. Atropine for the treatment of childhood myopia: changes after stopping atropine 0.01%, 0.1% and 0.5%(小児近視治療用アトロピン について、アトロピン0.01%、0.1%、及び0.5%を点眼終了後の変化). Am JOphthalmol. 2014 Feb(眼科:2014年2月); 157 (2) :451 ‒ 457. e1. doi: 10.1016/j.ajo.2013.09.020
Chia A, Chua WH, Cheung YB, Wong WL, Lingham A, Fong A, Tan D. Atropine for the treatment of childhood myopia: safety and efficacy of 0.5%, 0.1%, and 0.01% doses (Atropine for the Treatment of Myopia 2)(小児近視治療用アトロピンについて、アトロピン0.5%、0.1%、及び0.01%を点眼した場合の働き(進行度2の近視治療にアトロピンを使用した場合)). Ophthalmology. 2012 Feb(眼科:2012年2月); 119 (2) : 357 ‒ 54. doi: 10_1016/j.ophtha.2011.07.031.
Tong L, Huang XL, Koh AL, Zhang X, Tan DT, Chua WH, Atropine for the treatment of childhood myopia: effect on myopia progression after cessation of atropine(小児近視治療用アトロピンについて、アトロピン硫酸塩水和物点眼液終了後の近視進行に対する効能). Ophthalmology. 2009 Mar(眼科:2009年3月); 116 (3) : 572 ‒ 9. doi :
10.1016/j.ophtha.2008.10.020 Epub 2009 Jan 22, Chua WH, Balakrishnan V, Chan YH, Tong L, Ling Y, Quah BL, Tan D. Atropine for the treatment of childhood myopia. Ophthalmology.
myopia(小児近視治療用アトロピンについて), Ophthalmology. 2006 Dec
(眼科:2006年12月); 113 (12) 2285 ‒ 91. Epub 2006 Sep 25.